ある日の柾木家では緊張感の中、その瞬間(とき)を待っていた。
新たなる家族となる、信幸と玲亜夫婦の第一子にて、天地の弟となる存在である。
柾木家の面々が見守る中、天地の弟『柾木剣士』が産声を上げた。
だがしかし、それは柾木剣士にとって、重い運命の幕開けでもあった―――。
数年後―――
剣士の教育について、瀬戸、鷲羽を初めとする女性陣、それを阻止しようとしている樹雷皇・阿主沙、そして瀬戸のストッパー役として招集させられた西南など、男性陣が集まっていた。
不穏な話が瀬戸を中心として進められる中、剣士の母・玲亜もある決心をする―――。